無気力Blog

ダラダラと意味のないことを書いていきます

深夜の恐怖電話

10年以上前のこと

当時は取引先(某大企業の地方事業所)に常駐していたIT土方をやってました

その頃はいろいろとザルなところがあって、プロパーがいないのに外注の人間が一人で深夜残業するというのが普通にありました

まぁ、大企業なので警備員が定期的に巡回してはくるのですが、「また残業?」みたいな感じで顔見知りになっていたりします

午前1時すぎまでクソ広いフロアに一人だけという状況が既に何日も続いていて、頭の回転が落ちてるし、体力的、精神的にギリギリな状態になっていました

午前2時ごろになって突然に遠くの電話が鳴り響きます

着信音のパターンからすると内線です

フロアは同じでも部署が違うし、そもそもこの時間にかかってくる電話なんて考えられない(客先と直接な接点がないので)

放置していたら切れる→違う電話が鳴るの繰り返しで、内線番号を絨毯爆撃しているようです

ブロック内である程度は番号がまとまっているので、一通りの番号を鳴らしたら静かになったのですが、しばらくしたら近くの電話がなり始めました(フロア内は完全な連番ではないものの近い番号になっているので)

だんだんと近づいてきて、ついに自分のデスクの電話がなってしまいました

時間が時間だし無視すれば良かったものの、連日の深夜残業で頭が回っていなかったのか、うっかり取ってしまったのです

とりあえず、部署名は告げたものの、一気にまくし立てる感じで「大至急○○さんに連絡を取りたい」ということを繰り返し言ってくる

ようやくつながった電話に一縷の光が見えたのか、聞いてもいないのに何かと説明をし始める始末

聞きたいことではないし、早口でまくし立てるので要領を得ないのですが、要約すると、どこかのユーザー先で起きたトラブルの対応をしているので技術者(?)と話しがしたい、営業さんらしい

聞いたことのない部署の聞いたことのない人を呼び出してくれって言われても無理な話しで、この事業所にある部署なのかと聞いても早く呼び出してくれとしか言わないのでお手上げ状態

そのうち、自宅電話か携帯電話番号を教えてくれと言い出したけど…ねぇ

該当する人間がいたとしても連絡先を教えるわけにはいかないでしょ

仕方がないので「調べるのでちょっと待ってくれ(意訳)」と伝え電話を保留

自販機にコーヒーを買いにいったりして5分ほど経ってから「調べたけど該当する人が見つからなかったのでこれ以上はどうにもならんです(意訳)」と言ってガチャン

 

翌日、現場の上司に電話の件を報告しておきましたが、自分達が関わっているプロジェクトでは早急に対応しなければならない客先トラブルなどは聞いてないとのこと

とりあえず、個人情報を聞き出そうとするものかどうかは今となっては不明ですが、少なくとも内線でかかってきているので、社内の人間でしょうね(といっても全国に事業所はあるからな…)

 

オチは…ないです

 

(おわり)